5月の着物
「初夏の装い〜繭綿momenの着物」

統一地方選挙も終わり日立市も市長と24名の市議会議員が選出されました
個人(私人)が公人となり公職に就くわけですね
是非、頑張って街の発展に寄与していただきたく思います。

とういうことで統一地方選から公職に掛けて着物の交織を今月の着物に選出!
今月は絹と綿のハイブリッド「初夏の装い〜繭綿momenの着物」です。
山形県米沢市「おとづき商店」謹製の繭わた木綿は緯糸に絹100%の糸を、
経糸には綿100%の糸を使用して織られた交織の着物です
綿の扱いやすさに絹ならではの光沢感に優しい肌触りを兼ね備えた
交織ならではの良いとこ取りのハイブリッド着物
水色とオレンジの小格子の柄は初夏の薫りを感じさせる爽やかな配色
今回はオレンジの麻の八寸帯を合わせて少し早めの初夏の装いでコーデしました。
移動できる小田巻付の帯締めでオシャレ遊びを、履物は涼し気なカフェ草履で
細編みの小ぶりの山ぶどう籠はミナペルホネンの名作タンバリンを蓋布に使った逸品
単衣で仕立てて初夏のカジュアル着物にお召しになられてはいかがでしょうか
春から夏への合間の着物として着やすい、いいとこ取りの交織の着物です
公職に就かれた方も市民の感覚を忘れずに個と公の調和を図り
交織着物のようにハイブリットな公人として
ますます市民の役に立つ活動を期待しております。

※交織とは、経糸と横糸に2種類以上の異なる糸を用いて織ることを表します。
異なる糸を組み合わせることでさまざまな風合いや質感を表現することができるほか、
機能性を付与することも可能になります。

4月の着物
「ヘリンボーン柄のすみれ色の着物」

いまだWBCの興奮冷めやらぬ4月の始まり
侍ジャパンにあやかり「さぁ行こう!」の声掛けで新年度スタート
日立市も久ぶりに「さくらまつり」も開催、いよいよ日常が戻ってきたようですね
日立の桜は満開も過ぎ散り始め、お花見も桜吹雪の夜桜が乙な感じに
桜の開花も毎年早くなり4月の桜のイメージが少しずつ薄れていくような気もします
そんな頭上の桜に見とれている頃に足元でひっそり咲く花はスミレ
昭和のヒット曲「三色すみれ」や「すみれ色の涙」そして
宝塚歌劇団の「すみれの花咲く頃」など春に咲く可憐なイメージの花
日常が戻りつつ賑わいを見せ始めた春の着物はスミレをテーマに
今月の着物は「ヘリンボーン柄のすみれ色の着物」です。

縞に織られた浜ちりめんの生地にヘリンボーン柄を染めた「すみれ色」の着物は
春単衣にも使えるシャリ感のある風合いに
春から初夏に向く爽やかな色目とヘリンボーン柄で季節のオシャレ感を…
ヘリンボーンは「ニシンの骨」という意味
ニシンは春告魚で春の季語にもなっていますね、その辺のウンチクもさらりと
合わせた帯は花唐草模様のスリーシーズン使える袋帯
白地に鹿の子柄のグレーの横段が爽やかな印象に
帯締めはすみれ色とアイボリーの縞模様、
カフェ草履は初夏向きの台にすみれ色の鼻緒を全体にすみれ色でまとめた春から初夏の装いです
スミレの花言葉は謙虚で誠実、栗山監督みたいな感じかな

マスクも少しずつ外し笑顔が戻ってきたこの頃
来月(五月)には5類へ引き下げられ新時代へと…
謙虚に少しずつでいいので日常を取り戻していきたいですね。

3月の着物
「大人の赤の色無地と織楽浅野のモダン帯」

春の日差しがまぶしい!街を照らす太陽の光が新時代の幕開けを演出しているよう
マスクも少しずつ外し始め卒業式が行われる今月は久々の笑顔が見られそうです。
2023年の流行色は「ビバマゼンタ」・・・真紅の色調を帯びたカラーで
勇気をもって前向きに恐れず自信をもって新しい道を切り拓く意味を持つ色
世の中の空気を一変する、そんな元気を与えてくれそうな色で三月が始まります
というわけで今月の着物は元気の出る赤をテーマに色無地を染めました
「大人の赤の色無地と織楽浅野のモダン帯」です
流行色・ビバマゼンダに近い濃い赤の色目と緋色のようなオレンジ赤の橙(だいだい)色
大人でも着られる赤を着物の世界に取り入れモダン系の織楽浅野の袋帯でコーデしました
赤も色々…真っ赤と言わせない大人の赤や紅や緋、洋のモノを和服に、和のモノを洋服に
着物も小物もチョット遊び心を持った色使いが楽しく元気にしてくれる今年の春
誂え色無地や楽しい小物の色々彩合わせ・・・そろそろ一歩踏み出し新時代へ
いよいよ和物ファッションの新しい景色が見えてきた感じがしますね
3/11より開催の春のほよう会〜「大人の彩(いろ)遊び」をテーマに開催いたします
色無地の染め替えや小物のコーデの提案など彩を楽しむ企画がいっぱいです
是非目のほようにお出掛け下さい。>
2月の着物
「春色に誘われて!花唐草の小紋に幾何学模様のピンクの帯」

きれいな色にトキメク様になってきました
春間近の日差しと耐え忍んだ3年間から新時代の幕開けに相俟って
明るくきれいな色で着物の彩遊びがしたくなる立春の月
今月の着物は「花唐草の小紋に幾何学模様のピンクの帯」をご紹介いたします
菱紋の白地に刺し子風に蚊絣を織込んだ伊と幸の生地に
手描き友禅で春らしい花唐草文様を描いた小紋、昭和風に言えば加工着尺…
着尺生地13mにすべて手描きで描いたとても手間のかかる着物です
手描き友禅ならではの春らしい奥行きのある色目と伸びやかな柄行は
春に向かう季節、お出掛け気分を盛り上げるウキウキの着物になりました
この白地の春らしい小紋に合わせたピンクの袋帯は西陣まいづるの帯
幾何学模様に銀糸を織り込みボカシをかけたおしゃれな帯はとっても軽やか
小紋から附下までセミフォーマルにもご利用できる逸品です
帯〆と帯揚げはミントグリーン、草履はピンクレースの鼻緒をすげた白のエナメル台で
春らしさUPに…優しい感じのペールトーンでまとめてみました
春色の着物で新しい景色の散策に…お出掛けの準備をしてみてはいかがでしょうか!

1月の着物

「笹梅に七宝柄の附下に王朝華文の袋帯」

私の今年の願いは御祝い事がたくさん行われること
2023年卯年、干支は「癸卯(みずのとう)」
長年の努力が実り飛躍する年です
今年こそはの願いも三年目…もうお目出度くなってもいいでしょう!
ということで令和五年初春の着物は吉祥文様で
「笹梅に七宝柄の附下に王朝華文の袋帯」です
縁起の良い吉祥文様の竹・梅をベースに縁繋ぎの七宝に花柄を描いた
薄グレー地の附下は御祝い事の席にふさわしいセミフォーマルの着物
京都・白木染匠の手描き友禅ならではの品の良さと格式を感じさせます
新年らしく白地の王朝華文の袋帯を合わせました
ポイントの水色が初春らしさを醸し出しますね
お草履はお目出度い笹に福良雀の鼻緒をすげ
桜色の帯締めをアクセントにチョツト色気を指して縁起担ぎ
御祝い事が増えれば世の中も明るくなります
当たり前です、お金も回ります景気も良くなります
とにかく前向きに一人一人の幸せをお祝いできる
そんな年になることを願う常陸多賀の呉福屋です。
令和五年の卯年は飛躍向上の年
御祝い事復活の年として願いを込めた2023年最初の着物です。