4月の着物
「綿麻のPOPな着物・伊勢綿麻のキモノとおりびと半幅帯」

桜満開の四月の始まり。さて問題です「四月一日」を何と読む?
ちなみにエイプリルフールじゃありません、答えは「わたぬき」と読みます
戦前は寒さをしのぐため着物に綿を入れて防寒対策をしていました
そして旧暦四月一日(現在の五月初旬)に綿を抜いて袷の着物として衣替えをする
そんな習慣から「わたぬき」と呼ばれていました。
苗字にも「四月一日(わたぬき)さん」とよぶ方が10名程いるそうですね
比較的寒い地域の習慣かもしれませんが今の気候では考えられない感じも…
ということで今の気候に合わせましょう!
気温は20℃近くの初夏の始まりのような4月1日(わたぬき)
衣替えもカジュアル着物ならこの時期からもアリの時代ですね
二季ともいわれる時代に便利な長い期間着られるカジュアル着物のご紹介

今月の着物は「綿麻のPOPな着物・伊勢綿麻のキモノとおりびと半幅帯」です。
木綿の柔らかさ+麻の清涼感、サラリ涼しい綿麻の伊勢木綿
三重県の伝統工芸品「伊勢木綿」に麻を織込んだ綿麻生地です
木綿のふっくらした柔らかさと、麻のシャリ感・清涼感が合わさり
さらりと軽やかな風合いに…春夏の着物はもちろん洋服や小物の生地にもオススメ
通気性が良く夏でも快適、洗うほど柔らかく馴染む天然素材でお手入れも簡単!
夏にも優しい爽やかな着心地、普段着からお出掛けまで幅広く活躍します
今回はピンク・黄緑とグレーの格子模様に可愛らしいボタン柄の半幅帯
初夏らしく白のカフェ草履と山ぶどうの籠バックでコーデしました
この季節のコーデにまとめましたが浴衣帯と下駄で軽やかに夏バージョンも良いですね
初夏からロングバージョンのカジュアル着物、長く着られるのでコスパ最高!
この時期に誂えると長く楽しめるお薦め着物です。

3月の着物
「カラフル米沢絣と組み織の半巾帯」br>

選挙に始まり冬季五輪で盛り上がった2月
そして3月はWBCで熱く盛り上がりそうですね
それにともない陽気の方も暑くなりそうな春
14日から始まる春の展示会のテーマも「春なのにもう初夏展」です
これからの季節はマストアイテムになる単衣の着物
でもどの程度の感じが良いのか迷ってしまいますね
曖昧の加減が着物の良いとこでもあり難しいところです
ということでそんな曖昧の着物をご紹介いたします

今月の着物は「カラフル米沢絣と組み織の半巾帯」です
春らしいカラフルな色目を市松格子に織った米沢絣
まるで染物のようなボカシを織で表現したポップな紬です
合わせた帯は組み織のリバーシブル半巾帯
組紐のような織物の帯は色の組み合わせの妙が楽しい
表裏とも違った色目で何枚の着物にも合わせることができそうですね
着物の仕立ては春単衣、少し早いかなと思ったら胴抜き仕立てで
帯は初夏も使える便利な半巾帯なので安心に締められます
履物は季節に合わせやすいナチュラルホワイトのカフェ草履
組み織調のがま口バックは春らしいターコイズの色目で
春なのに初夏かな?と思わせる曖昧な季節に合わせて
どちらとも取れる着物コーデが語れて楽しい!
難しく考えるのでなく気候なりの季節感を楽しむ
そんな着物新時代の到来を表現する今月の着物です。

2月の着物
「繭玉飾りの名古屋帯に江戸解文様の小紋」br>

まさか選挙の二月の始まり・・・果たして思い描いたように上手(馬)く行くか?
さて二月一日今日は何の日? 2026年二月初午といいます。
二月で最初の午の日を指し稲荷神社で五穀豊穣や商売繁盛を祈願する日です
この日に「いなり寿司」を食べると福を招くとされています。
恵方巻がもう直ぐなのでダブル効果をもたらすかも!
そして昔から養蚕の盛んな地域では二月初午に繭玉飾りを飾る習慣もあったそうです
(繭玉飾りは小正月(1/14〜16)に飾るのが一般的ですね)
呉服屋と養蚕業は一対、切っても切れない関係、お蚕様がいなくては成り立たちませんね
ということで今月の着物は「繭玉飾りの名古屋帯に江戸解文様の小紋」です。

黒地にカラフルな点と線の表現の帯を繭玉飾りに見立てて季節の帯としました
織元は西陣織・安田さん、「なごや帯の安田」と言われるほど九寸名古屋帯の名店
玄人好みから現代ポップな柄まで幅広い創作力は多くのきもの通を魅了させます
繭玉飾りが江戸時代からの風習ということで江戸解文様の小紋にコーデいたしました
江戸解文様は風景や草木模様に流水や海辺の模様を描いた文様です
大奥の女中が宿下がりの際拝領した着物を解いて仕立て直し用いたため付いた名称とか
着物・名古屋帯共に可愛らしい配色で春待ち遠しい着物として
そして来月のお雛様を少し意識した着物として語れればと思いのコーデです
衿秀の昼夜の帯締めはターコイズとエンジ、春らしいターコイズを表も楽しそう
ピンクの花柄の刺繍の鼻緒を氷色の台に挿げて草履を合わせました
春の訪れともにシン日本の始まり、二月初午の祈願で日本繁盛を願う今月の着物です。

1月の着物
「煙管の雨降る名古屋帯」

昨年を振り返りますと大河ドラマ「べらぼう」に始まり映画「国宝」にと
歌舞伎や吉原が話題になりましたね
江戸文化を何かと取りあげるTV番組も多かったように思えます

2026年午年・新年最初の着物は歌舞伎や吉原に繋げた話題の名古屋帯をご紹介
助六由縁江戸桜から題して「煙管の雨降る名古屋帯」です
助六と言えば「朱羅宇煙管」、遊女から次から次へ助六に
煙管を差し出すシーンがもてる男の真骨頂、
この時のセリフ「煙管の雨が降るようだ・・・」はあまりにも有名
お太鼓にカラフルな羅宇煙管の雨降り、所々に結び文・・・洒落ていますね
別腹に織られた前の部分は煙管と助六、どちらを出しても話題の的
縞や格子の着物に締めて粋な感じもいいし無地感の小紋に合わせても良いですね
初春の着物コーデは水色に霞取りに七宝・花菱の着尺で新年のお祝いを
紅白の帯締めに白地に梅の絞りの帯揚げ、白のカフェ草履で利休バックは七宝柄
新春歌舞伎も助六があれば最高ですがそればかりは・・・?
午年だからってそんな「馬九行駆(上手く行く)」なんてこたぁないけど・・・
こんな洒落た帯を締めて少しはあやかり縁起を担いで良い年にしたいものです。