きものの手入れ
■きものを着る前に
しつけ糸を取り、きもの用のハンガーにつるしておきます。きもの用の小物も、一揃いを乱れ箱か風呂敷に包んでおきます。

■きものを脱いだら
・ 体温や湿気を発散させるために、日光の直射をさけ、風通しの良いところにつるします。
・ 敷き紙の上に広げて、シミや汚れがないかどうか点検します。きもののシミ取りは、素人では難しいので、専門家に頼みましょう。

■帯・バッグ・小物・帯揚げ

◆帯のしわをのばす
きものと同じように2〜3時間衣桁にかけ、帯にこもった体温を発散させます。裏からスチームアイロンをゆるめにあてて、しわをのばしておきます。
◆肌着は
肌着はすそよけ、足袋などその日のうちに洗います。
◆バッグの汚れ
普段から、柔らかい布でほこりを払っておくこと。ことにマチの部分のほこりに注意。
◆帯揚げ
紋綸子などの無地物は、アイロンをかけてしわを伸ばし、絞りは巻いておきます。


 
きものの保存
■保存のチェックは、衣替えに行います。
冬物と夏物を同居させたり、普段着と外出着を一緒にしないようにしましょう。

■防虫剤
防虫剤をむき出しのまま使用すると、表面から出る酸性ガスによって、きものが酸化漂白され、色が抜けてしまいます。 セロファンなどの小袋に入れて小さな穴をあけ、タンスの引出しの四つ角くらいに入れておきます。 防虫剤には、パラジクロールベンゾール、ナフタリン、樟脳系の三種類がありますが、必ず同一系統のものを用います。

■防湿剤
シリカゲル系の防湿剤が最も効果的でしょう。 シート式のがございますので、1シートをタンス、衣裳箱の底に敷いてください。 収納物が多いときは中間にも1シート敷くと効果的です。 湿気はカビの原因になりますので防湿剤を使用することをお勧めいたします。

■虫干し
「土用干し」ともいをれるように、梅雨が終わった7月下旬の頃に行います。 少しからっとした良いお天気の日に、部屋の中に風の吹く方向に合わせて細かい紐を通し、これにきものをかけて虫干しをします。 色やけしないように日陰に干しましょう。 タンスの引出しも、からぶきをして、虫干しが終わるまで風通しの良いところにおきます。 手入れの終わったきものは、軽くブラシをかけてしまいます。 その時、防虫、防湿剤を入れるのを忘れないようにしましょう。